小学生と性犯罪と“はどめ性教育”12

はどめ規定による性教育

日本の小中学校では行為を教えない方針であると知りました。

行為のことを教えなくなったのには、政治的背景(2000年代に起きた性教育バッシング「七生養護学校事件」)があるようです。
政府に影響力のある宗教団体の方針とも関係していると言われています。
性を恥ずかしいものとすれば、都合がいいことがある、ということがわかってきました。
その話はまた別の機会にできたら。

政治的背景が性をあやふやにし、性犯罪や性病の増加にもつながってしまう・・・。
必要な知識は、きちんと与えるべきです。

日本も明治時代までは、性はおおっぴらなものだったそうです。

にしても、あれほど、詳しく用語をテストまでしていたのに?!
じゃあ、性暴力の授業なんて、一体どんなことを教えてたの??

他の国の性教育

そして、世界の性教育はただの行為にとどまらない、大切なことを教えてくれていることを知りました。
衝撃的でした。

オランダの性教育では、行為のことはもちろんだけれど、「相手がどこまで性行動したいのかチェックするための方法」や「性的接触を拒否する方法」「相手の願いと境界を見分けて尊重すること」などもあり、かなり細かく共通認識をもたせている様子でした。

学習書に、ポルノについても「幻想だ」と明言されています。

「関係を楽しく維持することができる方法」や「尊重に満ちた形での関係の終え方」のような、具体的なお付き合いの方法まで教えている。
「関係を楽しく維持することができる方法」を知れば、好きな人と付き合えても、舞い上がって踏み外すリスクが減るかもしれません。
それはまだ甘酸っぱいかわいい経験になるかもしれませんが、「尊重に満ちた形での関係の終え方」を知ることで、お互いトラウマになるような事態にならないかもしれないし、ストーカー事件や泥沼、DVのような、もっと重いトラブルを防げるかもしれません。

いろいろと失敗する前に、知りたかったなあ。

「尊重すること」が性教育

 

思春期になってくると、理想の身体にも憧れて、自分の身体に対して劣等感を持つことがでてきますが、
ひとりひとりみんな違って当たり前ということも教えています。

ひとりひとりの違いを尊重する。
そこまでが性教育とは恐れ入りました。衝撃でした。

違いを尊重することができたら、学校生活だいぶ呼吸がしやすくなるんじゃないかな。
みんなに合わせて自分を押し殺すことは苦しかったです。
今もやってしまう。

これはもう家庭で教えるしかないんだろうな。
親には隠されていたので、どう話すか考えました。

そしてその時が来ました

子どもたちに、行為をどう伝えたのか。

続きます。

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